猫の病気

猫のSFTS発生事例

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当院において、猫の重症熱性血小板減少症(SFTS)感染が確定診断された症例がありました。
元気食欲廃絶、嘔吐、虚脱を主訴に来院され、体温も40.1度と高い状態でした。
以下は、血液検査の結果です。

  • 総白血球数減少
    800/μl(基準値5500~19500)
  • 血小板数減少
    0.1×104/μl(基準値30~80)
  • 各肝酵素上昇
    GOT 212 IU(基準値 18~51)
    GPT 108 IU(基準値22~84)
    ALP 67 IU(基準値 38~58)
    T-bil 3.4 mg/dl(基準値 0.1~0.4)→ 黄疸 が認められました

外出もする猫ちゃんで、肉眼的にはダニの寄生を見つけられませんでしたが、発熱と上記の血液検査所見からSFTSを疑い、血液を検査センターに送付しつつ入院管理下で対症療法を実施しましたが、残念ながら翌日亡くなってしまいました。
後日、PCR検査(遺伝子検査)にてSFTS感染が確定しました。

お預かりした日、またSFTSが確定し検査結果をご連絡した際も、不幸中の幸いでご家族に体調の悪い方はいらっしゃらず、体調に変化をきたしたスタッフもいませんでした。

本症例が当院で初めてSFTSと確定診断された症例でしたが、SFTSは身近にある脅威であると感じました。

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